本書『嫌われる勇気~自己啓発の源流「アドラー」の教え』は200万部のベストセラー書籍となっていますが、
- 『嫌われる勇気』の内容が知りたい
- 名言を知りたい・吸収したい
- 本を読まずに内容がしりたい
という声が多くありました。
そこで、この記事では『嫌われる勇気』のあらすじや名言についてご紹介します。
また、「内容は理解できたけど読書する時間がない」という方向けにおすすめのサービスをご紹介します。
記事の内容
- 1.『嫌われる勇気』のあらすじ
- 2.『嫌われる勇気』の心に突き刺さる名言
- 3.読まない読書法をお教えします
私は一日1時間以上、月に10冊以上の本を読んでいます。
そうした中で、特に読んでよかったと感じる『嫌われる勇気』の内容について解説していきます。
かなりのネタバレになってしまうかもしれませんが、
気になった方は実際に本を読んでみることをおすすめします。
1.『嫌われる勇気』のあらすじ
本書『嫌われる勇気~自己啓発の源流「アドラー」の教え』の設定は、
「世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる」と説く哲学者のうわさを聞いて、青年が哲学者のもとを訪ね、議論を交わしていくというものです。
また、本書は青年と哲学者の対話篇という物語形式を用いています。
第一夜
第一夜では、まず、アドラー心理学についての解説があります。
そして、「人は変われるのか」についての議論が展開されます。
これに関して、アドラー心理学では目的論を用いて「人は変われる」と主張しています。
また、トラウマを明確に否定しています。
この論点は非常に新しく、画期的な部分となっています。
こうした議論を経て、青年は反論したい部分はあるものの、少しずつアドラー心理学について学習したくなります。
第二夜
第二夜では、前に踏み出す勇気を持ってもらう「勇気づけ」について解説されています。
なぜ、青年が自分自身を嫌うのかについても答えが提示されます。
そして、「すべての悩みは対人関係の悩みである」という話が出てきます。
一見、個人で完結するような悩みでも、他者の影が介在していると哲学者は指摘します。
他にも、劣等感に関する説明が出てきます。
この部分は、非常に納得してしまった部分で見どころがたくさんあります。
青年は哲学者の指摘を認めるとともに、
具体策を提示してほしいと主張して第二夜は終わります。
第三夜
第三夜では、「承認欲求を否定する」という話が出てきます。
「承認欲求は、われわれ人間を突き動かす欲求である」という青年の主張に対して、
哲学者は、承認欲求の危うさを指摘します。
この議論は非常に興味深いもので新鮮でした。
また、「課題の分離」というキーワードが登場します。
「課題の分離」とは、誰の課題かを分離して、他者の課題には踏み込まないというものです。
この観点も、アドラー心理学を学ぶ上で不可欠な要素となっています。
そして、自由について議論される中で、
「自由とは、他者から嫌われることである」という結論に達します。
第四夜
第四夜では、「共同体感覚」というアドラー心理学の鍵概念が登場します。
共同体感覚とは、他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを言います。
この概念に関しても、アドラー心理学を理解する上で不可欠な概念となります。
次に、「横の関係」というキーワードが出てきます。
アドラー心理学では、褒めることを否定し、「横の関係」を築いていくことを説いています。
こうした議論を経て、青年は哲学者との議論による痛快さを感じるようになります。
第五夜
第五夜では、自己への執着を他者への関心に切り替え、共同体感覚を持てるようになるために必要となる「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」という3つのキーワードが登場します。
3つ目のキーワードである「他者貢献」については、仕事の本質とも言えるものです。
第五夜の途中では、アドラー心理学を理解して生き方まで変わるようになるには、
「それまで生きてきた年数の半分」が必要になると解説されています。
それだけ実践が難しいことを意味しますが、
同時に青年は若い分、早く変わることができることも意味しています。
このほかにも、重要かつ革新的な議論がたくさん交わされています。
2.『嫌われる勇気』の心に突き刺さる名言【第一夜の部分のみ】
その➀:「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」
この話では、青年がもっと明るい人間になりたいと主張しています。
しかし、哲学者は上記のアドラーの言葉を引用して、
「他の誰かになりたがっているのは、ひとえに『何が与えられているか』にばかり注目しているからだ。そうではなく、『与えられたものをどう使うか』に注目するのだ」と説明しています。
ここでの議論は、アドラー心理学を理解する上で重要な名言となっています。
その➁:「いまのあなたが不幸なのは自らの手で『不幸であること』を選んだからなのです」
この名言は、幸せを実感できずにいる青年に対して、哲学者が発言したものです。
第1パートのあらすじで説明したように、アドラー心理学は目的論で物事を捉えています。
つまり、「不幸であることが自身にとって善だと判断したため、あなたは不幸であることを選んでいる」と主張しているわけです。
不幸な境遇に生まれたこと、不幸な状況に陥ったことを不幸の理由とする青年や私たちの心に突き刺さる名言となっています。
本書の中では、非常にわかりやすい例で説明されています。
その➂:「あなたには、ただ“勇気”が足りない。いうなれば『幸せになる勇気』が足りていないのです」
名言その➁と内容が被ってしまうところもありますが、
哲学者は「あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りていないのでもない」と発言しています。
では、なにが足りないのか。それは“勇気”です。
アドラー心理学は、勇気の心理学ともいわれています。
具体的には、「いまのライフスタイルをやめる」という決心をすべきであると説いています。
今までのライフスタイルを捨てて、一歩踏み出すという勇気が必要であることを痛感させてくれるような名言です。
そのほかの名言は?
今回ご紹介した名言は第一夜で発言されたものです。
第五夜までの名言をすべて紹介していると膨大な量になってしまうので、今回は3つの名言のみをご紹介しました。
「面白いな」「気になるな」と感じた方は本書をぜひチェックしてみてください。
3.読まない読書法をお教えします
本の魅力を知ることで、「本を読んでみたい」と感じる人は多いのではないでしょうか。
しかし、
- 本を読む時間がない
- 本を読むのが面倒くさい
と感じる人もいるはずです。
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最初の一冊は無料で使用することができ、退会も自由に行うことができます。
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私、しばろうも“Audible”を使用して『嫌われる勇気』を聴きました。
『嫌われる勇気』が対話篇を用いていることも加味して、非常に内容が頭に入りやすいと感じました。
“Audible”を使用した感想なども投稿していく予定なので、そちらもご確認ください。
最近読んだ『FACTFULNESS』という本に関する記事はこちら。
【必見】FACTFULNESSの内容・感想をまとめました
今回はご覧いただきありがとうございました。(⌒∇⌒)